松尾崇鎌倉市長殿 |
合同防災訓練に参加して 提案 |
いつも市政に対し日夜大変なお仕事ご苦労様です。 先日、3月11日(日)に行われました3町内会(岩瀬、今泉、今泉台、参加人数550名以上)合同防災訓練が 行われました際、目にあまるずさんな管理がありましたので、今後に生かして頂きたく報告およびご回答御 願い致します。 一つ目は、今泉小学校に設置してある地下水タンクの件です。 役所より防災担当者(内藤様)より災害が発生して水道が停止した時この所に給水タンクがあり、手動にて 水の供給ができますとの説明があり、素人でも簡単に取り扱いを見て、水の確保ができますと説明があり ました。 実際に担当者がマンホールの蓋を開け、その中にポンプと接続するジョイントがあり開けようとしたが硬くて なかなか開かず、見ている住民の方たちはあっけに取られていました。緊急時には皆さんがパニック状態で 現場に駆けつけ水の供給を受けようとしている訳で、こんなずさんな事では住民はたまったものではありま せん。 事前に防災訓練の日程が分かっていますのでバルブを開けテストをしておかなければ何のための訓練か 分かりません。また、手動ポンプを動かし見学者に水を実際に出して見せておけば安心されるでしょう。市内 に4ヶ所給水タンクがあるそうで、ぜひとも定期的にチェックしていつでも使用できる様にしておいて下さい。 二つ目は、消防による油火災に対しての件です。 ガスバーナーを使い、実際に天ぷら鍋に油を入れ、バーナーに点火し時間の経過により天ぷら油が高温に なり、やがて天ぷら油に火が入り燃え上がっていきました。 消防担当者が説明を行い、消火する時は絶対に水を掛けないで下さい。水を掛けるともっと火が大きくなり 危険です。今から実際に水を掛けますので見ていて下さい。と水を掛けた所、火はあっという間に消えてしま い見学者からは笑いとなりました。 これも皆様にお見せして油火災には水を掛けても消えないくらいに油の量を考えて行うべきであります。 また、見学者から、今多く普及されている電子コンロ(IH)に関して質問があり、油火災はどうでしょうか、との 質問が出ました。担当者は実験をやってないでの判りません、との事でした。これも早急に実験を行い皆様 に説明できるようにして下さい。 以上、3月11日防災合同訓練における問題点がありましたのでご報告いたします。3月12日に防災担当者 (長崎課長)に電話にて報告しておきましたが文章による報告と致しました。 |
平成24年3月22日 鎌倉市今泉3-11-17 伊 藤 倫 邦 |
伊藤倫邦様 |
この度は、ご意見いただきありがとうございます。 また、合同防災訓練にご参加いただき、ありがとう ございました。 耐震性貯水槽につきましては、他地域設置分も含め、市職員立会いのもと、定期的に鎌倉水道営業所 による巡回点検を行っているところですが、更に日頃の点検を徹底するとともに、ご参加いただく市民の 皆さんに安心感を持っていただけるよう、訓練実施の際には、入念な準備を心掛けてまります。また、実 効性のある訓練をめざし、鎌倉水道営業所との連携を図ってまいります。 油火災の件についてですが、一般に天ぷら油は、その温度が約360℃~380℃以上になれば、自然 発火を起こすと言われています。鍋に油を入れてガスコンロで加熱し、10分程度で鍋から白煙が発生し、 約20分後には発火点に達し自然発火します。発火後、鍋の油へ水をかけてしまうと水蒸気爆発を起こし、 炎が急激に拡大し、周囲に油が飛び延焼させる危険があります。 上記のことを踏まえ「天ぷら油実験装置」を使用し、過熱した天ぷら油に水をかけた場合の危険性及び 正しい消化方法を実演することが目的であります。 ご指摘の天ぷら油火災実験装置が上手く実演出来なかった要因は、参加者の皆様に危険性を与えな いように配慮するため、鍋に入れた油が少量であり加熱により自然発火した後、油より多量の水を掛け たことにより炎が拡大せず消化出来てしまったと考えられます。 IHクッキングヒーターの場合ですが、使用方法を誤ったり、安全装置が機能しなかった場合は、ガスコン ロと同様に油の温度が発火点に達することになり自然発火しますので、天ぷら油を使用しての調理の際 は、必ずその場を離れないことが原則であり、消化方法につきましても同様に水を絶対に掛けないでくだ さい。 今回の件につきましては、真摯に受け止め、今後、このような不手際を起こさないよう職員教育を徹底 し、訓練指導を実施してまいりますので、ご理解のほどよろしくお願い申し上げます。 |
平成24年4月27日 鎌倉市長 松尾崇 (受付番号23-701) |