松尾崇鎌倉市長殿 |
交通渋滞及び世界遺産登録に付いてのご提案 |
この度は交通渋滞及び世界遺産登録に付いて私が以前より考えていた事を少し提案させて頂きたいと思います。 鎌倉の道路の道は狭く市内を抜けるバイパスもありません。よって土曜日及び日曜、祭日等大変混雑しているのが現状です。また観光客も、鎌倉は混んでいるので敬遠されがちで在ります。渋滞の一番の原因はJRの踏み切りです。 鎌倉より北鎌倉を経由して大船小袋谷より横浜方面に向かう間に踏み切りが2箇所あり踏切の遮断機が明月院の場合は下り方面は北鎌倉駅手前に来たとき遮断機が下り始め駅に電車が停車し乗客を乗り降りさせた後電車が動き出し踏み切りを通過する事になっています。また駅に停車せずにそのまま通過する電車があるためやむを得ない事だと思います。やっと通過したと思いきや上り電車がまた通過し長い間遮断機が下りている関係で自動車がスムーズに通過出来なくなり渋滞になっています。(小袋谷の踏み切りはその反対です) 古都鎌倉の道路を広げる事も出来ない事だと思います。もし道路を拡張するにしても立ち退きその他莫大な費用がかかり実現は大変難しいことだと思います。そこで大変大胆な提案ですが、JRの線路を地下に入れて踏み切りをなくしたらどうでしょうか。大船駅を過ぎた辺から地下に入り名越のトンネル手前で地上に上げたらいかがでしょうか。北鎌倉及び鎌倉駅のホームは地下になります。この事により自動車の渋滞が解消されると思います。また鎌倉駅のガードがなくなり鎌倉時代のように海岸より直線にて(障害物もなく)八幡宮までの道路になりすばらしい景観になると思います。(鎌倉女学院の歩道も撤去し地下道にて対様する)この事により世界遺産にも拍車がかかると思います。 市内を通るJR横須賀線の踏み切りは14箇所ほどあります。これが全てなくなると踏み切りにての自動車事故は勿論の事、歩行者の安全も確保されるのではないでしょうか。また鉄道がない時代は今のように(例えば円覚寺のように鉄道にて分断されている)事がなくなり昔の景観に戻ると思います。 JR及び国、県、市、等で協議を重ねれば今の工事技術では既存の電車を走らせながら実現できる話ではないでしょうか。 今まで使用していた線路用地は何かに有効利用が出来ると思います。 以上で御座いますがご提案させて頂きました。 |
平成22年12月11日 鎌倉市今泉3-11-17 伊 藤 倫 邦 |
伊藤倫邦様 |
この度は、市長への手紙いただきありがとうございます。 |
ご提案いただきましたJR横須賀線の地下化につきましては、平成10年に策定された(平成17年増補) 「鎌倉市都市マスタープラン」に横須賀線の地下化とそれに伴う地上部の土地利用についての事項が、 鎌倉中央地域及び北鎌倉地域の検討課題として挙げられています。 また、平成22年に策定された「史跡円覚寺境内・名称及史跡円覚寺庭園保存管理計画書」では、円覚 寺境内が横須賀線によって分断された形となっていることから、今後、横須賀線の鉄道敷地の史跡指定 及将来的な地下化についての検討を進めるとともに、白鷺池周辺の環境修復を目指すという基本的な 方向性が示され、円覚寺の保存管理計画策定委員会議論の中でも、将来的な理念、目標としていくこと が確認されています。 ご提案のとおり、横須賀線の地下化が実現すれば、世界遺産にふさわしい歴史的な環境の向上、市内 の交通渋滞の緩和など様々な効果が期待できることから、古都鎌倉にとって大きな夢であると考えてい ます。 しかしながら、横須賀線の地下化については、実現に向けては多くの課題もありますので、長期的な 視点に立って、今後も研究を進めていきたいと考えておりす。ご理解のほどよろしくお願い申しあげます。 |
平成23年1月7日 鎌倉市長 松尾崇 (受付番号22-506) |